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Apple iBook (Dual USB) USキーボード換装顛末記
以前Yahoo!オークションでiBookを買った。これが性能もデザインもなかなか秀逸なのだが、キーボードはApple史上最悪というべき代物。ペニャペニャでフニャフニャのキー、それに使いづらい日本語かな(JIS)配列。せめてかな変換の際に使用頻度の高いスペースキーが大きいUSキーボード(ASCII配列)に換装して作業効率アップ!と思ったのが事の始まりだった…。
12/2(月) |
朝9時半、Appleコールセンターへ電話してみる。我が家の電話回線はいわゆるダイヤル回線、大丈夫なんだろうかと思ったが、AppleのHPには「ダイヤル回線でもOK」とあるのでとりあえずダイヤル…ジーコロジーコロ…アナウンスが流れる、長い、ダイヤル回線のかたはそのままお待ちくださいとのアナウンス。そのまま待つ、そのまま待つ、
マジかよ。その後何度かけてもさっぱりつながらないので明日に持ち越し。 |
12/3(火) |
朝9時、再びAppleコールセンターへ電話してみる。気合いを入れて9時ジャストに電話、また電話が混んでてつながらないというアナウンス。クソ!ダイヤル回線だからつながらないのか?と思い、今度は携帯電話から電話してみる。一発でつながったじゃんよ…ダイヤル回線はシカトされてるのか?ともかく、iBookのキーボードを換装したいという希望を女性オペレータに伝える。私のiBookは初期モデルゆえ、自分では換装できず、修理センターへ送っていただくことになると言う。自分で交換すると\13000、コールセンターへ依頼すると\20000だとAppleのページには書いてあったな…でも私のように依頼しなければならないモデルは\13000でやってくれるらしい。電話を修理センターへ転送すると女性オペレータが言った。 修理センターに電話が転送された。担当者はO野という男。な〜んだ、てっきり女性オペレータかと思ってたよ。やや意気消沈。大まかな話しは女性オペレータから聞いていたようで話しはまぁスムーズに進む。代金はクレジットカードと代引きのどちらかを選択できたが、代引きにした。住所と自宅の電話番号などを伝え、一番早い集荷は4日12時〜15時だというのでそれでお願いした。しかしこのO野という男のどうも要領を得ない話しッぷりに少々不安を感じる。それゆえ何度か確認する。 |
12/4(水) |
12時〜15時という長い間待ったが、集荷に来ない。まさか「4日(よっか)」ではなく「8日(ようか)」だったのか?いや、どう聞いても「4日(よっか)」だったけどな〜…。まぁ、いい、どうせ「8日(ようか)」も時間があるので待ってみることにする。 |
12/8(日) |
今日も12時〜15時という長い間待ったが、やはり集荷に来ない。15時を過ぎたのでコールセンターへ問い合わせる。やはりダイヤル回線からではつながらないので携帯電話から。すると「本日集荷の予定ですね、交通事情により遅れることがありますのでもう少し待ってみてください」と女性オペレータは言うが、どうも心配だし、時間を無駄にすることになるので調べてみて欲しいと伝える。すると…、
マジかよ…。まぁ文句を言ったところで今日中に集荷に来られるはずもないので、明日9日午前中に集荷に来てもらうよう依頼した。それにしてもO野!お前はたかだか集荷の手配すらできないのか! |
12/9(月) |
10時頃、今度は無事集荷が来てiBookとはしばしのお別れ。それにしても今日は大雨である。専用のケースに梱包され運ばれていったがiBookは大丈夫だろうか…。 |
12/13(金) |
遅い。たかだかキーボードの交換にどれだけ時間がかかっているのだろうか、と思っていたら、携帯電話に非通知の着信、その後何度か06から始まる番号で不在着信、非通知の電話には出ない設定にしてるし、知らない番号には出ない。しかしそれはAppleコールセンターからの電話だった。そして留守電にバカO野からのメッセージが。
マジかよ!私が使っていたときにはそんな不具合はなかった。運送中の事故だろうか。大雨だったので濡れてしまったのか。しばらくすると再び電話が来たので今度は電話に出る。
そんな症状はなかったので「ない」と答えた。配送中の事故を含めた保証面での対応について問うと、
しばらくして気がつくとO野から携帯電話に留守電メッセージが。
検討…意味がわからん。話しの流れからすると、修理費用はAppleが持つという意味にとれるけれど、「検討」それ自体はそういった意味はない。金銭的な問題にこのような曖昧なコトバを使うのはどうかと思う。Appleコールセンターにも業務マニュアルはあると思うんだけど、どうなっているのだろうか?以前何かは思い出せないがものを買ったときにも同じような対応をされて腹が立ち「はっきりしろ!はいかいいえで答えろ!」と文句をつけたことがある。今回も電話に出ていれば同じようなことを言っただろう。ま、とりあえずその「検討」の結果を待つことにする。 それはさておき、もうひとつ問題は連絡が携帯電話に来たことである。キーボード換装依頼は携帯電話で行なったが、そのとき連絡先として伝えたのは自宅の電話番号である。おそらく向こうのほうで番号が表示されていてそれを控えていたのであろうが、勝手に携帯電話へ連絡してきたことも腹立たしく思った。 |
12/16(月) |
携帯電話に非通知着信。これもAppleコールセンターからだった。もう自宅の電話に連絡は来ない。その後すぐ番号通知で電話が来たのでこれにはもちろん出る。今度はO野ではなく女性オペレータだったのがせめてもの救い。しかし…、
マジですか?これってつまり、客を信用していないってことじゃんね。文句を言う気も失せたので早く送ってもらうよう頼んだ。それにしても、え?未だにキーボードは交換してなかったの?この2週間いったい何をしていたんだろうか。私はMacだけでなくWinも持っているので今もそう不便ではないが、普通は1台しか所有してないでしょ、かなりの不便と不満を感じると思いますよ。この対応の遅さは致命的。念のため年末年始の業務はどうなっているのか問うと、
はっきり言って、安心できないです。 |
12/19(木) |
16日の連絡以来音沙汰なし。まだiBookは戻ってこない…。どうでもいいが21日〜23日スキーに行くのですよ、私は。初めてスキーに行ったのは高校の修学旅行、2回目はは2002年の新春、そして今回が生まれて3回目のスキーです。iBook、液晶の不具合を修理してもらうことになれば年内に返ってくることはナイんだろうな。諦観。 と書いた直後に、キーボードを換装したiBookが届きました(夕方です)。さっそく画面のちらつきを確認すべく電源を入れる。む、確かにわずかではあるが画面がちらついてる…どう言えば良いのだろう、だんだん古くなってきた蛍光灯のようだ。それほどひどい状態ではないけれど、ちらついていることはちらついている。明らかに、キーボードの換装を依頼する前には見られなかった症状である。というわけで、Appleコールセンターへ電話。修理受付窓口から修理センターへ電話が転送される。で、これまでの経緯を説明する。どうも飲み込みが悪いらしく、何度か繰り返し説明する。すると、
マジかよ!人の話しを聞いているんだろうか。やれやれ、どうしたものかね…。仕方ないのでもう一度ゆっくりと繰り返しこれまでの経緯を話す。それでようやく「無償修理」というコトバが向こうから出てきた。で、集荷は一番早くて23日、しかし23日はスキーでいないので、24日の12時〜15時の間ということになったが、さて、どうなるのか…まだまだ安心はできない。あ、やっぱり予想どおり年内には返ってこないそうです、iBook。 そういや液晶修理の受付で再び名前や住所などを言わされたのだけれど、その際こう言ってきた。
私が口頭で伝えた番号は三つのうち最初の番号だけである。二つ目の携帯電話は前に書いたとおり。三つ目の番号は実は実家の番号である。ちょうど実家に帰っていたときにAppleから携帯に電話が来たのだが、実家の周辺は携帯の電波が悪く、“これから言う番号にかけ直して欲しい”と伝えたのが実家の番号だった。いつの間にか、勝手に私の連絡先を作り上げられていたのだった…何だかコワイね。 |
12/24(火) |
今回はちゃんと集荷の手配がされていたようで、14時30分頃に無事運ばれていった。さて、iBookはいつになったら戻って来ることになるやら…。昨夜スキーから帰ってきました。もう身体中が痛いのなんの…でもFunSkiって楽しいね。 |
12/26(木) |
午前10時、思いがけず福山運送の配達人が来た。なんと届いたのはiBook!24日に配送されていったのだから即日修理、発送という運びだったのだろう。これまでの経緯からするとえらく早い仕上がり。さっそく動作を確認。液晶のちらつきはなくなっている。そして修理記録に目をやると、これもまた思いがけないことが書いてあった。
D99というのがどこなのかはわからない。そして…、
マジかよ!液晶にちらつきがあるって最初に言ってきたのはあなた方じゃんよ!だいたい今回は中一日あけただけで返ってきてるのに、たかだかキーボード交換〜液晶にちらつきがある云々っていったん私の手元に返されるまでにおよそ二週間もかかったのはなぜ?O野って担当者がアホだったのか、それともなにか他に重大な問題がAppleコールセンターにあるのか…ま、とりあえず非常に時間がかかったものの、当初の目的であるUSキーボードへの交換も無事済み、液晶に発生したちらつきという問題も解消されたわけですから、まぁ結果オーライと考えておきましょう。 |
ちなみに肝心のUSキーボードですが、JISキーボードに比べて格段に良いです。カナ表記がないだけで見た目もずいぶんすっきりするし、スペースキーが大きくなって変換も楽になりました。ただ打鍵感には違いはないようです、キーは相変わらずフニャフニャでペニャペニャ。それでも機能的側面においても美的側面においても、USキーボードへの交換は良いと思います。iBookだけでなく、PowerBookG4もUSキーボードに換装できるそうですが、はっきりいってオススメです。 |
おわり
2002.12.26
附記-1- |
思い出したので、CASIOのサポートについても一言。一昨年の秋頃の話しですが、知り合いが購入したCassiopeiaFIVA205がどうもおかしい。電源投入時に液晶のバックライトが点灯しないことがあったのです。で、保証期間内だったので早速カスタマーセンターへ持ち込んだ。たしか他にもおかしいところがあって、それは修理されたけれど、液晶のほうは「修理センタでは申告された問題が再現しなかった」という理由でそのまま。その後その知り合いとは疎遠になりFIVA205がどうなったかはわかりません。このようなCASIOの対応に比べて、iBookの液晶に出た不具合へAppleがとった対応は非常に良心的だと言えます。 |
2003.1.16
附記-2- |
もうひとつ。1999年、二度目の留学に際し小型軽量のミニノートPCが欲しくなり東芝のLibretto ff 1100を買いました。そして帰宅して電源オン。Macintoshオンリーだった私がWindowsを使うのはその時がほぼ初めて。これがWindowsね〜、へーという感じで試し試し使っているとしょっちゅうフリーズする。きっと余計なソフトがたくさん入ってるからだなと思い(初めて起動したときは変てこなウサギのキャラが出てきてしゃべり出す始末)、不要と思われるソフト群を片っ端から消していき、そしてOffice2000をインストール。あれ?また止まっちゃったよ。何度試してもどうしてもインストールが正常に終了しない。強制再起動してみるといちおうOffice2000は起動できるみたい。リカバリして初期状態でも状況はまったく同じ。ま、イッかとその時は思ったのだけど…。いざ留学先で電源を入れると「ピー、ピー、ピピピピピ…」起動しない…。safeモードで起動しようにもメニューすら出ないのでお手上げ。無駄な買い物になってしまいました。けっきょくもう一つ持って行っていたPowerBook5300CSを使うことに(やっぱりMacだね)。その後、一時帰国の折りに保証書が効くうちに修理に出そうと秋葉原のサポートセンターへ持ち込み。そして戻ってきたLibrettoの修理記録には「メインボード不良」「メインボード交換」とありました…つまりは初期不良だった。保証書の効くうちに修理してもらって良かったです。でなければ10万コース?今でも外出時にはこのLibretto(Win98からWin2000にしてようやく使い物になりました)を持っていっていますが、当時はもう二度と使うものか!と思いましたね。でもやっぱりMacだな〜。 |
2003.1.29