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山形蔵王温泉スキー場 天気を見るゲレンデを見る

日程 1月9-11日
移動手段 バス(トラベルイン)
宿泊施設 堺屋旅館
Bluemorris Multipupose65

年内は雪不足に悩まされていましたが、東北は突如として大雪が続き、蔵王は全山新雪パウダーでした。
今回滑った板は65cmのBluemorris Multipupose65。73cmのZamaaan~Dとどちらにするか迷いましたが、けっきょく軽くて持ち運びが楽なMultipupose65を選択。 事前に集めた情報では蔵王はほとんどのコースが圧雪されているようなので短くてもイケるだろうという考えだったのですが、上述のように大雪で全山新雪パウダー。これはヤバイ?!と思いつつ、ゲレンデへ…。

滑走レポート

これまで白馬、妙高、苗場あたりのゲレンデにしか行ったことがなかったのですが、今回初めて東北のゲレンデ、蔵王温泉スキー場へ足を運びました。第一印象は、なんといっても雪質がイイ!ということ。記録的な大雪の最中に行ったということもありますが、最下部のベース付近でも踏みしめるとキュッキュキュッキュいうほどの粉雪でした。ゴンドラ・リフトで上へ行けば行くほどさらに雪質は良くなり感動するほど(北海道は更にこの上をいくのでしょうが)。そしてゲレンデが空いているということにも感動しました。空いているということは集客率が低く、運営がキビシイということではありますが、(赤沢は別として)これまで行ったどのスキー場と比べてもゲレンデが空いていて滑りやすかったです。

旅館を出て、まずはリフト券を買いにベースの巨大センター“ジュピア”へ。エスカレータで二階へ上がり二日券を購入。とりあえずスカイケーブルに乗り、中央高原駅へ。足慣らしにダイヤモンド第1ペアリフト沿いを滑走。圧雪した上に新雪が積もっていて非常に滑りやすいです。そして新雪もサラサラなので短い板でも足を取られることなく滑ることができます。スゲーよ。その後ダイヤモンド第2リフトで中央高原駅へ戻り、見返りペアリフトで中央ゲレンデへ。中央ゲレンデでも足慣らしに少しばかり滑り、山頂を目指し、連絡コースをひたすらスケーティング…蔵王は各ゲレンデ間の連絡が良くなく、このようにひたすらスケーティングを強いられる場面が多いです。息を切らせながらもパラダイスペアリフトに乗り、樹氷原コースに到着。ここが樹氷原コースか…視界が悪くてあまり感動らしい感動も覚えないまま樹氷高原駅まで滑走。混雑時には山頂へ上るロープウェイ山頂線は整理券が配布されるそうですが、このときは連休だというのに待ち時間ゼロ。すんなりロープウェイに乗り地蔵山頂駅へ。

山頂駅に着いたところで休憩をとりました。山頂駅のレストハウスはとてもキレイで、居心地がイイです。メニューも比較的安めなのでオススメです。店内に入ったときはガラガラでしたが、見る見るうちに満員。混雑してきたので滑りに出ました。山頂駅を出ると…すんげー寒いぞ、風も強いし…とてもじゃないけど我慢できない。鼻の穴も一瞬で凍りついてしまいました。そんな中 とりあえず山頂に鎮座する地蔵を見て、記念撮影。その後ザンゲ坂〜樹氷原コースを下りましたが、コース幅が狭い上、あまりにもなだらかな斜面なので板が滑らずしばしば止まってしまい厄介です。

有名なザンゲ坂〜樹氷原コースも滑ったことだし、夜間の移動で疲れているのでパラダイスゲレンデまで戻り、大平コースを滑走。ここは林の中を滑り降りるコースで目にも優しく滑りやすいです。山頂のほうに比べれば気温も幾分高めだし。その後温泉第4クワッドに乗り、サンライズ・上の台ゲレンデをしばらく滑って一日目は終了〜。

宿に戻ると若主人(?)が部屋へ案内してくれました。疲れた〜。早速温泉に浸かりに行き、待ち遠しかった夕飯を食べ、部屋へ戻るとアッという間に眠りについてしまいました。

下のコースも初心者コースとはいえけっこう急です
スカイケーブルから
樹氷原方面へ向けてひたすたスケーティング
スカイケーブルを降るとダイヤモンドバレーコース

大平コース〜上の台ゲレンデ、かな?

夕飯は鍋がメイン でもこの肉は…?

二日目は、気合いを入れて8時半前にはゲレンデへ出ました。まずは昨日と同じくスカイケーブルで中央高原駅へ。

同行したWANGさんたっての希望で横倉・大森ゲレンデへ。目指すは横倉の壁、大森の壁。パラダイスペアリフトに乗り樹氷高原コースを下ってゆき、ユートピアゲレンデ・百万人ゲレンデを滑り降りてゆくとそこには横倉の壁が。

横倉の壁は斜度38度の急斜面で普段ならコブコブらしいのですが、このときはまだコブが成長していない状態で単なる急斜面といって良い状態でした。ただ、滑り始めの辺りは雪が少なく地面が露出する寸前。滑りはじめは雪のついているところを選びつつ滑走。急斜面といってもコブがなければ楽勝です。

それでも幾分疲れたので、横倉ゲレンデ最下部のレストハウスでしばらく休憩。再びゲレンデへ出て今度は大森ゲレンデを目指して滑走。大森ジャイアントコースを滑っていくと、行き着くところは大森の壁。こちらは壁コースと入っても斜度は30度。ただ横倉よりもコブが成長していて、コブが苦手な私には少々滑りづらかったです。WANGさんはスイスイ滑り降りていましたが…。

大森を堪能した後は、今度は黒姫ゲレンデへ移動。こちらは人も多くなくかなり滑りやすかったです。他のゲレンデよりは斜度もそこそこの中斜面が中心ですし。

黒姫でしばらく滑った後、再び横倉ゲレンデへ。WANGさんは横倉の壁に再チャレンジしましたが、私はすでに足がパンパン、壁コース手前のやや緩いコースへ。そうこうしているうちに気づけば時刻は午後3時をまわっていました。

そろそろ滑りながら宿のある上の台方面へ向かっていこうということになり、アストリアペアリフトを乗り継ぎつつ上へ上へと移動していきましたが、どうにも寒くて参りました。蔵王は高速クワッドが少なくほどんどがペアリフト。これだけ大きなゲレンデなのだから、もう少し速いリフトに掛け替えて欲しいものです。移動に時間ばかり喰ってしまって仕方ありません。

遅いリフトを乗り継ぎつつユートピアゲレンデに到着。ここから菖蒲沼ゲレンデまで連絡コースを滑りつつ、中央ロープウェイの鳥兜駅の辺りに移動。とにかく寒かったです。そんな寒い中、はて?これからどう帰ったらイイものか迷ってしまいました。目の前には中央第2ペアリフト。そう、鳥兜駅のほうへ移動したつもりが、いつの間にか中央ゲレンデの上のほうに来てしまっていたのでした。とりあえず、目の前のコースを滑走し、中央第2ペアリフトに乗ってみましたが、降りたところの案内ではイマイチよくわかりませんでした。

蔵王はコースが入り組んでいる上、ゲレンデ内の案内板が異様に少ないのでどの方向へ滑ったら良いのかよくわからなくなることが多いです。下手したらゲレンデ内で遭難?!なんてこともありえないことはないでしょう。

けっきょく片貝トリプルリフト降り場のスタッフに道を訊いて「大平コースをひたすら降りればOK」と聴き、薄暗くなった大平コースをひたすら下っていきました。ナイターの灯かりが見えたときはホッとしました…。時刻はすでに午後4時半近く。

疲れ切って宿へ戻りました。ソッコーで温泉入って夕飯食べて、部屋に戻ったら即就寝。健康的だな〜…。


朝食

上の台から中央ゲレンデへ向かう連絡リフト
三日間つうじて一瞬しか陽がささなかったです
アイスモンスターはまだ未完成 でもキレイ
横倉はコブはほぼナシ、大森はまだ浅いコブのみ
横倉の壁〜大森の壁

上の台 すでにライト点灯

夕食

三日目は疲れが溜まりに溜まっていて、ゲレンデには出ず部屋でゴロゴロしつつ、温泉に浸かりまくろうかとも思ったのですが、リフト券の保証金を払い戻すのを忘れていたということと、せっかく平日なのだからということで滑りに行くことにしました。

バスの出発時刻が午後1時半ということもあり、時間もないのでスカイケーブルの片道券と一回券5枚を購入してゲレンデへ出ました。とりあえず例のようにスカイケーブルで中央高原駅へ。するとそこは新雪のパウダー天国…!さすがは平日、人の少ないこと少ないこと…。リフトに乗れる回数は五回しかないので大切にいこうということで、まずはダイヤモンド第1ペアリフト沿いに滑り降りてゆきました。すげー…!新雪パウダーなのに誰も滑ってないじゃん、後に続くのは自分の描いたシュプールのみ…!感動です。

そうして滑り降りてゆき、今度はもう少し斜度のあるダイヤモンド第2ペアリフト沿いのコースを滑るべくリフト乗り場へ移動すると、なんとリフト運休中…。スタッフの方が「もう少し待っとって」と言うので待つことにしました。「リフト降りて右側のコースはまだ誰も滑ってないから、処女新雪を楽しんでください」というので、ベンチに座りながら期待に胸を膨らましつつリフト運行開始を待っていると…。

桐○学園のスキー教室らしきちびっ子の大群が来襲してきてしまいました。ま、こちらが先にリフト乗り場で待っているのだし…と思っていると、何とちびっ子たち を教えている蔵王スキー学校の指導員が「とりあえずリフト乗り場で並んで待ってよう」などと言い出し、先にリフト乗り場を占領してしまいました。ムカッ。文句をつけようにもちびっ子の前では大人げないことはできません。そうこうするうちに同じ桐○学園の別のもう1グループが来襲。 これで完全に諦めざるを得ませんでした。蔵王スキー学校の指導員、ハッキリいってムカつきます。先に並ぶのなら一言あっても良いのでは?礼儀もへったくれもありません、ヤツら。 スキー学校に入るとしても蔵王では絶対に入らないと心に誓った瞬間でした。

ま、滑り始めればそんな些細なことも忘れてしまいます。リフトが動き、ダイヤモンドコースを2度滑り、今度は国体コースへ移動。こちらも新雪のフカフカパウダー天国でした。国体ペアリフトを横切って滑るコースはまだ誰も滑っていないらしく、最高に気持ち良かったです。国体コースを滑り降りた後、国体ペアリフトに乗り、再び国体コース入り口へ。今度は国体コースを最初から滑りました。う〜ん、マンダム。最高です。

そして再び国体ペアリフトに乗り、今度は高鳥コースを滑りに行きました。泣いても笑ってもこれが最後の滑走。高鳥コースも斜度はあまりナイものの人もまばら、というより誰もおらず、滑りやすかったです。高鳥コースを下り、そのまま温泉第2クワッドリフト沿いに滑り降り、ベースセンタージュピアに到着。

こうして二泊三日の山形蔵王行は終了したのでした。

蔵王はとにかく寒かったです。


朝食

リフト運行開始待ち
圧雪された上の新雪がフカフカで滑りやすいです
ダイヤモンドコース
ここでも降りられるそうだけど、降りる人はいないでしょうね
国体ペアリフト 長い上、中間駅まである

国体コース上部は新雪の深雪天国



近ごろコブ斜面を好むWANGさん近ごろ急斜面を好むワタクシ

 

宿泊レポート

今回の宿は 堺屋旅館。当初は旅館山形屋というところに宿泊予定でしたが、出発直前になって急遽変更になったと電話が入りました。ま、24時間温泉に入れて堺屋のほうが少しだけゲレンデに近いので問題なし。
温泉街に面した本館が現在は実質的に旧館として機能しており、新館が実質的には現在の本館といえるでしょう。食堂は新館のほうにありますし、大浴場も新館のほうにあります。チェックイン・アウトも新館で行います。旅館従業員の方々は皆とても優しく、館内で出会うと声をかけてきます。早朝に到着したのですが、本館大広間の一室を控え室として開放してくださり、ゲレンデがオープンするまでゆっくり休息できました。着替えはその部屋か、風呂場の脱衣場で。控え室に案内してくれたとき宿の若旦那が同行者WANGさんの荷物を持ってくれました。優しい。控え室に到着するとゲレンデや 温泉、宿の案内もしてくれます。優しい。
泊まった部屋は本館の6畳の和室。布団は三組ありましたが、実際には二人部屋として使われているのだと思います。広すぎず、狭すぎず、二人で泊まるにはちょうどイイです。室内にはトイレと洗面台がありました。
食事は、悪くはないのですが良いというほどのものでもなかったと思います。初日の夕食は鍋だったのですが、他の客には“牛鍋”と言っていましたけど、どう見てもどう味わっても肉は羊でした。私のところでは“鍋”としか言ってませんでしたが…。見たところ他の客の鍋も同じ肉でしたけどね。ホントのところどうなんだろう?今もって不可思議です。ご飯が足りないということはまずナイだろうと思います。
温泉は新館に大浴場があり24時間いつでも入れます。広々としていて気持ち良いです。浴場にシャンプー・リンス、ボディソープがあるので持っていくのはタオルだけでOK。ただ、ちょっとぬるいです。湯治向けに湯温を調整しているのかもしれません。ぬるいのはイヤだと思ったら本館の源泉風呂へ。こちらは大浴場と比べて湯温がグッと熱くなります。大浴場と違って湯船に浸かるだけの昔ながらの温泉という風情で、湯船はせいぜい二人が入れる程度の大きさです。本館に泊まったら、まず大浴場で身体を洗い、その後で源泉風呂に浸かって暖まり部屋へ帰るというのもアリでしょう。蔵王の温泉はPH1.4とかなり酸性の湯なので、肌が弱い人は長風呂しないほうが良いかもしれません。 宿の人の説明では、石鹸を使ってもまったく泡立たない、銀製品など貴金属は必ず外してから入浴するようにと説明を受けました。アッという間に錆びてしまうそうです。タオルなども入浴後は水道水で濯いでおいたほうが良さそうです。強酸性の湯、恐るべし。でも入浴後は肌がツルツルです。

新館複雑そうに見える館内
源泉風呂温泉大浴場